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アトピー性皮膚炎を理解する 2

ドライスキン

ドライスキンもアトピー性皮膚炎の特徴の一つ
 バリア機能の主役である角層には、たくさんの水分が含まれています。角層のいちばん上には「皮脂膜」があり、ここでもアレルギーを起こすものや病原菌などをシャットアウトします。また、皮脂膜は水分が抜けていくのも防ぎます。
 けれど、バリア機能が低下した角層、また、手でかくことなどによって傷ついた角層は、こうした保護機能が十分に働きません。アレルゲンが侵入しやすいだけでなく、水分も外に抜け出やすい状態です。
こうして水分が減ってカサカサになった肌を「ドライスキン」といいます。これも、アトピー性皮膚炎の特徴の一つです。
 また、水分が減ってしまうもう一つの理由に、角層の中の「セラミド」という物質が少なくなっていることもあげられます。セラミドは一種の脂で、ブロックのように積み重なった角層の細胞と細胞をつなげるのが役目。いってみればセメントです。それが少ないので、ブロックとブロックの間はスカスカ、水分をためておくことができません。アトピー性皮膚炎では皮膚炎の部分だけでなく体全体がドライスキンになりがちですが、これもセラミドの減少が一つの原因と考えられています。ただ、どうしてセラミドが減ってしまうのか、その仕組みはまだよくわかっていません。

ドライスキンは刺激にも敏感。ちょっとしたことでカユカユ!
 バリア機能が低下してカサカサになった皮膚は、健康な皮膚にくらべて刺激にも敏感です。たとえば汗、空気の乾燥、お湯のあたたかさ、せっけんやシャンプー、リンスに含まれる香料、洗剤の中の界面活性剤。
 健康な肌の子ならたいしたことのない刺激でも、アトピー性皮膚炎の子には大きな刺激。冬など空気が乾燥する季節になると症状が悪化しがちなのもそのためですし、おふろで体があたたまるとかゆみが増してしまうのも同じです。
 かゆいからかく、かくことでよけい角層が傷つき、水分が抜けてカサカサになる。アトピー性皮膚炎では、こうした悪循環がよく起こってしまいます。

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